光州市立美術館開館30周年記念

展示名 河正雄コレクションハイライトⅠ
展示期間 2021年12月5日~2022年12月31日
主催 光州市立美術館
展示場所 オンライン
URL http://www.artmuse.gwangju.go.kr/pj/pjExhibit.php?pageID=hajungwoong0101000000&action=view&exhiCd=002&lang=kor&eSeq=749
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  • 光州市立美術館(館長 全勝宝)は、第4次産業革命時代の未来技術を活用し、観覧客達にひと味違った観覧サービスを提供する為の一環として、河正雄美術館オンラインVR展示〈河正雄コレクションハイライトI〉を設けた。
  • 2022年、開館30年を迎える光州市立美術館は未来を先導するスマートミュージアムを指向し、コロナの長期化での美術館の観覧の制限的な状況を克服するためにその扉が開かれた。この度のオンラインVR展示は、ホームページ・モバイル等オンラインVRリンクを通じて2022年12月31日まで1年間観覧することができる。
  • 光州市立美術館で初めて開催するオンラインVR展示は、河正雄美術館展示室をスキャン撮影し、展示作品イメージを仮想空間に配置したものである。展示構成及び作家紹介・作品説明が韓国語・英語の字幕とオーディオガイドで提供され、既存で提供されていたオンライン展示映像とは差別化されて、河正雄コレクション研究者や愛好家達だけでなく一般市民にもより深い作品鑑賞の機会を提供できると期待される。
  • 光州市立美術館河正雄コレクションは、美術館開館直後の1993年から現在に至るまで河正雄の作品寄贈を通じて総計2603点に及ぶ。
  • 河正雄コレクションは、時間と空間を行き来しながら韓国近現代美術史の幅を一層拡大させたものであることが特徴である。特に在日同胞作家の作品が多数含まれている。河正雄は、韓国近現代の激動期の中での分断の痛みと祖国に対する慕情が込められた在日美術人達の人生と芸術について理解できるようにし、国内外において新たに見直されるきっかけを与えてくれた。
  • それだけでなく、河正雄コレクションは混乱と激動期の歴史の中で熾烈な作家意識を見せてくれた作家達の作品も含まれている。国際舞台に積極的に進出し韓国美術の新たな地平を開いた作品、抑圧された政治的現実の中で自由と平等のため時代の証人達を表現した作品、そして新しい現代美術に向かって跳躍と挑戦の精神など韓国の時代精神を込めた作品である。
  • この度の展示は、河正雄コレクションを通じて韓国近現代美術の重要な流れを把握できるように企画した。韓国近現代の時代的な流れに合わせて、1950年代以降の韓国戦争と分断に伴う“離散と望郷“、1970年代以降の本格的に国際化と世界化に進入した“モダニストの挑戦“、1980年5.18民主化運動以降の人権と平和のための“時代の証言“、1990年代以降の多様な美術談論と展開の中で新しい視線を示してくれる“変化の拡散“として区分し、作品を選定した。

○ 第一部

“離散と望郷“は、解放以降の韓国戦争と分断による差別と痛み、祖国に対する恋しさ、念願のための祈りなどを主題にした在日韓国人の作品である。代表的な作家は全和凰・宋英玉・曹良奎などである。

○ 第二部

“モダニストの挑戦“は、韓国の急速な経済成長と共に1970年代積極的に海外に進出して世界美術の流れを受容し、媒体の新しい模索など国際美術界と照合し、挑戦と変化を追求した作品である。主な作家は郭仁植・李禹煥・朴栖甫などである。

○第三部

“時代の証言“は、5.18民主化運動以降の批判的現実認識、抵抗と民主主義に対する熱望などを主題にした作品である。特に河正雄コレクションの作品は人類の普遍的な価値である人権・平和への熱望が5.18民主化運動の精神と触れ合っており、光州に寄贈することになったきっかけにもなった。主な作家としては姜連均・洪成潭・冨山妙子などがいる。

○ 第四部

“変化と革新“は、1990年代以降の現代美術の急激な変化の中で新しい時代の新しい視線を表現した作品である。特に科学と技術の輝かしい発展の大きな影響を受けた現代美術は、多様な談論と共に様々な形態の美術文化として展開されている。主な作家としては、日本とヨーロッパで活動した孫雅由、ドイツに移住した宋賢淑などがいる。


全勝宝光州市立美術館館長は、「河正雄コレクションの代表的な60余点の作品で構成された今回のオンラインVR展示で、時代を踏みしめて立ち上がった芸術家たちが作り上げた大切な資産を、美術館で直接観覧しているかのような感覚で出会えることができる点において新鮮な体験ができるということである。」と述べ、「今回の展示を土台として、今後多様な主題のオンラインVR展示を開催することが出来ると期待する。」と加えた。