角館の枝垂桜を王仁博士記念公園に植樹

2006年4月、秋田県角館の国指定天然記念物・枝垂桜を韓国全羅南道霊岩郡にある王仁博士記念公園に、日韓友好の願いのもと植樹。

献呈辞

王仁博士の故郷、霊岩に待ち焦がれた春が来ました。春は宇宙の生き物全てが復活する季節で す。美しい桜の花が咲く霊岩は望郷の里、古からの郷愁の里であります。桜はその復活を彩り、 祝う人類の喜びの象徴でもあります。
王仁博士は桜の化身となって春を届けて下さる神仙であります。春欄漫の善き日に2006 年 王仁文化祭に参席する為に、私達42 名は日本から美しい霊岩を訪問致しました。
皆様との出会いは御縁であり 大変、幸運であり、光栄な事であります。本日、王仁文化祭10 周年を祝賀し、小林芙美子さんより王仁博士が日本にもたらした「千字文」を報恩の真心を込め て書いた昇風を献呈致します。
そして韓国と日本が兄弟であり、文化と歴史を共有する永遠なる友好の証となりますよう神仙 太極庭苑をNPO法人日本ガルテン協会が友愛を込めて献呈します。
その庭苑と王仁墓域には日本にもたらされた悠久なる文化の伝導者である王仁博士の偉業を 讃え報恩と感謝の心を込めて、私の日本での故郷秋田県が誇る日本国指定天然記念物角館の枝 垂桜20本を植樹します。
子々孫々、春にはこの鳩林洞の王仁廟に両国の善男善女が集い、桜の生長を楽しみ友情を深めましょう。月出山の遥か彼方、東の国日本で眠る王仁博士を偲び、世界平和と人類の安寧を祈念 しましょう。私達の祈りは、王仁博士の願いであり、祈りであると思います。
2006 年王仁文化祭を慶祝し、 日本との更なる友好と親善交流の緋が深まりますように、そ して霊岩郡の永久なる発展を祈念して献呈辞と致します。

2006年4月8日 角館枝垂桜植樹並びに神仙太極庭苑企画推進者河正雄

王仁博士と王仁博士碑前日本庭苑

王仁博士は百済14代近仇首王(西紀375-384年)代に全羅南道霊岩郡郡西面位東鳩林里聖基洞で誕生し、18歳で五経博士に登用された。
日本の応神天皇の招請を受けて霊岩の上台浦から船に乗って日本に行ったと口伝されている。
王仁博士は論語10巻と千字文1巻を持って、陶工、冶工、瓦工など多くの技術者達と共に渡来し日本人に文(ふみ)を教えく学問と人倫の基礎を立てた。
日本社会の政治経済と文化芸術の花を咲かせた。

全羅南道光州市の近く霊岩の地に、『論語』『千字文』を日本にもたらしたといわれる王仁博士を大々的に称え、南道地域最高の風景を誇る国立公園、月出山にある王仁博士遺跡地は全羅南道地方記念物第20号にも指定され、韓国一の百里桜が満開になる4月に韓国政府の集中育成観光文化祭でもある王仁文化祭が開催されている。
今回は、この王仁文化祭(桜祭り)にあわせて、王仁博士遺跡地の一角に「神仙大極(青龍黄龍)庭苑」を作庭する。